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人間には、他人に近付かれると不快に感じる空間があり、これをパーソナルスペースと言い、一般に、親密な相手ほどパーソナルスペースは狭く(ある程度近付いても不快さを感じない)、逆に嫌いな相手に対しては広くなる傾向があります。 ですから、相手のコーヒーカップが自分のほうへ寄せられたら、相手のパーソナルスペースが広がり、自分のパーソナルスペースが狭まるため、気持ちが非常に窮屈に感じてしまうのです。 このパーソナルスペースには、親密度によって、大体の境界線が決まっているようです。 たとえば、すでに肉体関係のある男女関係なら、お互いに15p以内に近づいても不快に感じません。 あるいは、家族や親友、恋人など、最も親しい人のための空間ゾーンは、半径15〜60cm以内で、その程度なら近づいても不快になりませんが、15cm以内に近づけばお互いに不快に感じてきます。 要は親しくなればなるにしたがって、二人の物理的距離間は縮まるということで、恋人になるとそれはほとんどなくなるのです。恋人同士がキスをする場合など、物理的距離はゼロですから。 ですから、この原理を知って、相手の男性が自分との距離をどれぐらい取っているかで、男性の気持ちが分かるということです。 冒頭でお話ししたコーヒーカップの位置は、ある意味で、相手と自分の境界線を決める結界(けっかい)みたいなものですので、相手のコーヒーカップが自分のほうに寄っていたら、結界が破られて不愉快に感じてしまうのです。 ですが、もし、恋人同士ならどうでしょう。 相手の男性があなたを好きであるなら、コーヒーカップで結界など作る必要はさらさらなく、できるだけそういう結界を眼の前から取り除いて、少しでも至近距離になりたいと願うものです。 ですから、相手の男性が、自分の飲んでいるコーヒーカップを横にずらし、あなたと彼の間に障害物がないようにして話をしようとしているなら、彼はあなたのことが好きなはずです。 |
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