|
男性にとっては、自分に関わった女性との恋愛はすべて美しいものであり、過ぎ去ってしまった過去の出来事ではないのです。心の中には、いつも楽しかった過去の女性との思い出が詰まっているのです。この感覚は女性には理解不可能かもしれません。 こうした、恋愛についての女と男の違いを端的に表現した言葉があります。おそらくどの恋愛本にも掲載されていますが、「女の恋は上書き保存、男の恋は名前をつけで別々に保存」ということです。 これは男女の恋愛観をパソコンのデータ保存にたとえているのですが、非常に本質を突いています。 女性の現在の恋愛は、過去の恋や古い恋の上に上書き保存されていき、そして古くなった恋ほどおぼろげな記憶になっていくのです。 ところが、男性はそうではなく、ひとつひとつの恋を鮮明に覚えており、そしてひとつひとつ名前をつけて保存されます。 ですから、新しい恋、古い恋によって記憶が曖昧になることはなく、現在進行中の恋愛とも共存しており、いつでも楽しかった彼女との思い出、つまり、髪や肌の匂い、体のなまめかしさ、ベッドでの声さえも、思い出されるのです。 これは男女の習性の違いではありますが、できればあなたのファイルがデスクトップに貼り付けられていれば、何の問題もありません。 では、どんな時に彼がそのような思いに浸るのでしょうか。それは、今の彼女とケンカした時です。ケンカをした後に「昔の彼女はよかった」と思い返し、自分が受けた痛みやショックをやわらげようとするのです。 また、同窓会や結婚式の二次会などで、偶然、昔自分をフッた元の彼女に会った場合なども、その彼女との美しかった記憶がよみがえります。過去の恋愛が素敵なものであればあるほど、その女性は彼にとって忘れられない人となるのです。 では、彼が「名前をつけて保存」した昔の彼女の記憶に捕らわれている時には、どうすればよいのでしょうか。 この場合、「過去は忘れて、こっちを向いて!」と主張しても逆効果で、重要なのは、彼の目を「未来」に向けさせることです。 まずは、彼とこれからのことを楽しく語り合いましょう。それは何も結婚ということではなく、休日のデートの場所でもいいのです。何気ない会話の中で楽しい未来をイメージし、ふたりでワクワクした気分に浸るのです。 少しずつ、未来に向かって前向きな関係を積み重ねることです。 この過程を経る間に、彼の過去の恋を越える、未来への明るい恋が展開するでしょう。 |
|
|||