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ここでは、信頼関係の定義をうんぬんするつもりはありませんが、この目に見えない信頼関係とは、口から出る言葉とそれに基づく一貫した行動であると考えます。そして、この人の言葉と行動が一致すれば、人は無意識にうちに信頼できると理解するのです。 政治家などの演説を聞いていると、言葉と行動が一致していませんが、言葉と裏腹な行動は言葉の信頼性を失わせ信頼をなくすのです。 これは恋愛の駆け引きにも応用できることで、相手の気持ちを動かしたいのであれば、一貫した行動をとることです。たとえば別れた彼に「今まで、幸せな気持ちにしてくれてありがとう。あなたの今後の幸せをいつもお祈りしています」と口で言うのなら、一貫してそういう行動をとる必要があります。 しかし、多くの女性は、彼に新しい恋人ができたりすると、言葉どおり素直に喜んで彼を祝福できないものです。ついグチを言ったりするものです。 ここで、あなたが「今後の幸せをいつもお祈りしています」と言った言葉と行動を一致させれば、最後に彼があなたのもとに戻ってくる可能性が高くなるでしょう。 このような、純粋な気持ちから出る相手への思いやりは、無償の愛とも言えるもので、人の心を動かしてしまうのです。 これに反し、執着の愛というものもあり、これは男が逃げたい気持ちにさせるものです。 たとえば、「相手を干渉しすぎる」「相手を束縛しすぎる」「相手の世話を焼きすぎる」などは、一見、女性の愛情から出ているように思われるかもしれませんが、それは明らかに執着の愛で、男にはそれが重荷に感じられ、そこから逃げ出したくなるのです。 いくら言葉で「愛している」と弁明しても、そうは受け取ってもらえません。 もし、「愛している」という言葉と行動を一致させたいのであれば、彼の心を解放して自由に羽ばたかせてあげることです。 やがて彼は、あなたの行動から束縛の愛ではなく無償の愛を感じるようになるでしょう。とにかく、相手の心を動かすには、意図や下心を感じさせない一貫した行動を続け、信頼関係を築くことが大切です。 無償の行為は何より人の心を動かすものです。 人間関係でも恋愛関係でも、本当の駆け引きで勝とうと思えば、策謀を弄するものではなく、心からの相手のために何かしてあげたいという無償の気持ちが大切なのです。 長い目で見れば、無償の行為には見返りがあります。そして、その見返りは驚くほど大きいのです。 |
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