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人間の唇が、ほかの霊長類の唇と大きく異なる点は、毛細血管が透けて見える粘膜の部分が、むき出しになるほどめくれていることです。これがあるゆえに、赤くクッキリと口の輪郭が目立って、わずかでも動くとはっきりわかるのです。 人間の顔の表情は、口、目、額、眉、唇などいろいろなパーツが組み合わさって、豊かな表情をつくっていますが、とくに唇の果たす役割は大きいものがあります。 口のまわりの表情筋は、頬骨筋という頬から口元を引っ張っている筋肉がありますが、そこはアンチエイジングのために鍛える筋肉でもありますね。 それだけでなく、この頬骨筋は「あなたが好きである」とか「あなたが嫌い」という気持ちにダイレクトに反応して動くため、彼の唇の形によって、彼の気持ちを読み取ることができるのです。 また、人間の体のパーツで、粘膜で出来上がっているのは、口、唇、舌、性器、肛門といったところで、これらのパーツはすべて性の対象になるところであるため、唇は彼の気持ちを読み取るだけで終わるところではありません。 性というのは、自分と相手が一体になりたいという自然の本能であり、お互いのオーラが交流するところでもあるので、ふたりの唇の粘膜同士の接触は彼の「良い気」も「悪い気」も受け入れてしまうことだってあるから、嫌いな人とのキスは絶対避けるべきです。 唇には大きく分けて四つの動きがあります。 「開く・閉じる」「前に突き出す・手前に引く」「上げる・下げる」「引き締める・緩める」の四つです。 これらがさまざまに組み合わさって、微妙な感情の変化を表します。 たとえば、人間は怒ったり、相手を威嚇するようなときは、唇も歯も前に突き出るもので、たとえ怒りの感情を押し殺していても、唇は前に出ているものです。 また、への字に唇をしていれば、相手を警戒しているとか、気を許していませんが、反対に口角が上がっていれば、警戒心が緩んでいるか、相手に良い感情を持っているときでありますので、相手の唇を注意深く観察すれば、あなたに対する感情も見えてきます |
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