|
男がやさしくなるのは、次の三つの場合です。 @ 本当に愛しているとき このやさしさは、結婚を前提にしていることが多いはずです。女性にとってこのやさしさは、いくつになっても心躍るものです。思うぞんぶん、喜びに浸っていい種類のものです。 A どうしても女の体がほしいとき この場合も、男はやさしくなるものですが、本当に愛しているときのやさしさとは微妙に違います。その特徴は、行動に余裕がないことです。やさしいことはやさしいが、食事でも映画でも、いつになくテンポが早くなる傾向があります。しゃべり方、歩き方までソワソワするから不思議です。そこを素早く見抜くのです。 またプロポーズ前のやさしさのときは、話題のなかに自分の家族、相手の家族のことがまぎれこんでくることが多いですが、体がほしいときは、それとなくではあっても、セクシーな話題が、それにとって変わります。 ヤクザが女におさしくするときは、女をモノにして、自由にこき使い、いらなくなったら売り飛ばしてしまおうという下心があるときです。ヤクザのやさしさは、一般人と違って、なめるようなやさしさですから、注意しないといけません。 B 何とかして別れたいとき この場合のやさしさは、男の気持ちのなかに本当のやさしさがあるわけではありません。スムーズに別れるためには、まず女性の気持ちをゆったりさせておかなければならないという魂胆があるのです。プロポーズを断られたくないのと同様、別れ話を断られたくないのです。 この三つのパターンに共通しているのは、自分の都合を押し通そうという打算が働いたとき、「男はやさしくなる」ということです。 「結婚してくれ」「ええ、喜んで」 「君がほしい」「いいわよ」 「別れよう」「・・・わかったわ」 何であれ、OKサインをもらいたいとき、男はやさしくなるのです。女性は別れたいとき、まずやさしくはなりません。これは女性のほうが感性的で、イヤな演技ができないからです。その点では女性のほうが正直で、男性はズルイところがあるといえるでしょう。 男がふだんと違って急にやさしくなったら、この三つのどれなのかを考えてみる必要があります。 もっとも、最近の男は優柔不断で、「結婚しよう」「君がほしい」「別れよう」のどれ一つはっきり出せないかもしれません。そういうときは、女性側からちょっとカマをかけてみるのもいいかもしれません。ラブホテルのほうへ足が向いたら、 「早くこういうところにこられるような仲になりたいわね」 などといえば、男はギクッとして足を止めるはずです。 |
|
|||